「ヘラ」は左右の足を交互に出す動きです。一見簡単に見える分、重要なポイントを見落としがちです。フラ歴に関わらずそれに気づいているかいないかで大きな差があります。ぜひそのポイントをしっかりおさえてカッコいいヘラが出来るようになりましょう。
ヘラの動作
まず基本姿勢のとおりに立ちます。ベーシック(ステップの練習)では通常、右足を前に出すところから始めます。
次の写真は足下を上から見たところです。
このように基本姿勢による左右の足の間の距離をキープしたまま真っ直ぐ前に足を出します。この時の足の裏は当ハーラウでは足の裏全部を床につけます。ハーラウによりつま先のみの場合もありますので、足の裏については皆さんが習っている先生の教えに従って下さい。
そしてその足を元に戻した(引っ込めた)時も両足は閉じません。
同様に左足も前に出し、元に戻します。その流れは次の写真のとおりです。
①左の腰を出す(重心を乗せる)と同時に右足を真っ直ぐ前に出す。
②足を元の場所に戻す。この時、両膝は伸ばさず曲げたまま。姿勢が高くならないように。腰は次の③(右)へ移動する過程となりほぼフラット(真ん中)。
③右の腰を出すと同時に左足を真っ直ぐ前に出す。
④足を元に戻す。腰は次の動作への移動過程となり、ほぼフラットになる。
以上がヘラ1セットの動きです。
ヘラの注意点
では、どのようなところが見落としがちなのでしょうか?
膝は真っ直ぐに伸びていますか?
ヘラは確かに足を前に出す動作ですが、膝をピンと伸ばしましょう。出した足に重心は乗せないものの、膝には「伸ばす力」を入れてきれいな一直線の足にしましょう。膝が曲がっているとなんとなく迫力に欠けたフラになってしまいます。そして出来ればつま先全部が床についているかまで意識して足を出すようにしてみましょう。
膝に力が入っていない。
上半身は床から垂直になっていますか?
上半身は基本のとおり、床から垂直。前に出す足はもちろん足のつけ根から先だけをそっと出しましょう。
出した足につられて上半身が後ろに倒れてはNG。正しい姿勢で安定感のあるフラを目指しましょう。
上半身が後ろに倒れ、基本の姿勢が崩れている。
腰は出ていますか?
こちらが一番見落としがちです。カオの動きを抜いてしまってはこれもまたNG。
腰を左右交互に振ることで膝にかかる重みが腰にも分散されバランスが保たれ、これも安定感のあるフラへとつながります。
腰の動きがない。
曲を踊る時にベーシックを反映させる
また、ヘラ以外でも言えることですが、ベーシックの時は出来ていても曲を踊る時ハンドモーション(手の振付け)に気を取られて腰の動きが止まってしまっていませんか?姿勢は崩れていませんか?膝の力が抜けていませんか?どんなハンドモーションでもベーシック通りの動きが出来るよう、練習しましょう。
1.膝にも力を入れ、足を真っ直ぐに伸ばす。そのときつま先まで意識する。
2.状態が後ろに倒れないよう、姿勢よく。
3.重心移動によるカオ(腰)の動きを止めない。