順序よく一つずつおぼえることから
「難しい」という先入観があると簡単なことすら覚えられません。なので「難しい」という先入観を捨てて落ち着いて先生の言うことに耳を傾けて集中してください。
まず最初のごく短い部分、たとえば最初のステップがカホロから入る踊り方でしたら、右カホロをしている時だけのハンドモーション(=手の動作)を覚えます。それが覚えられたら次の左カホロの分のハンドモーション、というように順番に頭に入れて行きます。
決して断片的に覚えるようなものではありません。断片的では踊りがつながらず、いつまでたっても踊れるようにはなりません。
それから1番がまだ不完全なのに2番を習ったりしないように。大抵の初心者のクラスでは1レッスンで1番ずつ進むのが通常でしょう。なので、1回のレッスンで習った振付けは次回のレッスンまでには自主練できちんと覚えておくようにするべきです。そうしないと次のレッスンで2番に進んだ場合、出来ないものが倍に膨れ上がり、「出来ない=踊れない=楽しくない」という結果になってしまいます。
「フラが楽しい」と感じた人は、自宅での練習は苦にならないはずです。自宅でもハワイアン音楽に触れる「楽しい」時間をぜひ作って下さい。
頭で思い出しながら踊るものではない
初心者にとって振付けを覚えて踊る場合、「①頭から記憶を引っ張り出してから②体を動かす」という2段階の踊り方になってしまいます。でも音楽はどんどん流れて行くので記憶した振付けを思い出すまで待ってはくれません。これでは踊れませんよね。
それを打破するには、何度も何度も同じところを繰り返し練習しかありません。頭から記憶を引っ張り出さなくても自然に手足が動くようになるまで。フラに限らずダンスはどれも「頭で踊るものではなく、体で踊るもの」です。
最初から1バース(1番とか2番)を全部ではなく、まずは最初の一区切り(例えばカホロ1往復分)を徹底的に繰り返します。頭で考えなくても自然にできるようになったら、次の一区切りを同じように繰り返します。それが出来るようになったらその二つをつなげて頭で思い出さなくてもスムーズに手足が動くようになるまで練習を繰り返します。
こうしてまず1番を覚えます。それを各バース毎に練習し、1曲全部をとりあえず踊れるようにしましょう。
間違える=ヘタではない
間違いを恐れないで思い切り踊ってみて!
そして順番を覚えてきたらあまり頭で考えたり思い出したりせずに思い切って踊ってみましょう。
練習なので間違えてもいいです。間違えたからといってヘタではありません。上手な人でも間違えますよ。もし間違えたらまだ覚え切れていない証拠だから、そこを何度も練習。
スキーも何度も失敗して転んだ方が早く上達すると言われています。
間違える→練習→間違える→練習…
最初は誰でもみんなこの繰り返しです。そしてだんだんスムーズに踊れるようになり、楽しさ倍増!
このように最初にちゃんと覚えるための練習を繰り返しておくと、覚えるコツが身についてきて、覚える速度が早くなってきます。最初は大変だけど頑張りましょう。
運動不足が解消され、ダイエット効果も!
間違えないでスムーズに踊れるようになるまで、何度も何度も繰り返し練習することで、知らず知らずのうちにかなりの運動量になり、ダイエット効果も期待できます。踊りも覚えられるし、一石二鳥ですね。
鏡や窓ガラスなどに写るご自分の踊る姿を見て練習すると、潜在的にその動作が目で見て記憶されるせいか、順番が自然に覚えられます。
鏡を見ることは順番を覚えるためだけではなく、後々手の角度やタイミングなどを確認するのにとても重要になってきます。
例えばクラスレッスンで自分だけ手の角度が低い場合、鏡を見ていないとそれに気づかず、先生に注意されてもどれくらい高さを修正したらいいかも分からないということになってしまいます。鏡を見ていれば早くそれに気づき修正できます。
どうか鏡から目をそらさないで!
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